あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

なぜペットショップの需要があるのか

こんにちは!あんこです。

 

今日は、なぜ日本人はブリーダーからでなく、

 

ペットショップでワンちゃんを飼うのかということについて

 

私の考えを綴っていきたいと思います。

 

 

ペットショップは日本では今やショッピングモールでは

 

入っていないところはないくらいのものになりました。

 

どこかにでかけると必ずペットショップがあり、

 

店内はたくさんのペットグッズ、

 

ワンちゃん猫ちゃん、そしてお客様でにぎわっています。

 

実は、海外、特にイギリスやドイツではこの光景はないことなんです。

 

イギリス、ドイツ、アメリカなどは「犬」に対しての法律があり、

 

犬を飼うにあたっての厳しい条件や環境が必要になります。

 

例えば、

 

*散歩は毎日○分以上しなくてはいけない

*犬をリードに繋げる場合、○分以上繋げっぱなしにはしない

*基本的なしつけは必ず覚えさせる(マテやスワレ、散歩のときは飼い主の横について歩く等)

 

などです。

 

このルールが守れていない場合、法律で罰せられる場合もあります。

 

なので海外の人にとって、犬を飼うということは大きな出来事の一つなのです。

 

ですから、ワンちゃんを飼うと決めた場合、

 

どんな子がいいか

 

この犬種はどんな子か

 

というのを調べ、その犬種の繁殖をしているブリーダーさんのところへ行き、

 

コミュニケーションをとり、子犬の母犬、父犬を見て決める

 

それが普通なのです。

 

 

ほかにも、日本人とは違うところが。

 

イギリス、ドイツの方たちはとくに犬種を気にしすぎる人はいません。

 

日本人は「この犬種がかわいいからいい」、「生まれたばかりの子犬がいい」

 

とか、「ドッグショーでチャンピオンになった血を引いている子がいい」

 

というこだわる人が多いのですが、

 

イギリス人、ドイツ人はその「個体」がかわいいかどうか、

 

それを一番としているのです。

 

なので雑種だろうが、たとえ捨て犬、成犬になっていようが自分が気に入れば

 

それでいいのです。

 

ですから、ペットショップがあるにはあるのですが、店内では

 

犬は売っておらず、ペットグッズやフードしか販売していません。

 

ペットショップでの販売を法律で禁止している国もあります。

 

ワンちゃんはブリーダーさんか、

 

捨てられた動物たちを保護する施設から譲り受ける

 

この二つくらいしか購入手段はないのです。

 

その動物保護施設についてはまた次回お話しするということで、

 

 

ではなぜ日本人はペットショップで購入するのか?

 

 

それは、「新しい物好き」であること、

 

「ワンちゃんのことをよく知らない」こと、

 

「誰にも触れられていない小さい子」がいいこと

 

が主な要因かと思います。

 

 

 

「新しい物好き」とは日本人であればほとんどの人がそうではないでしょうか?

 

かくいうわたしも新しい物好きで、流行りのものは常に取り入れたいタイプです。

 

もちろん、だからこそ、今の日本があるわけですが、

 

「今はチワワが人気」だから飼うとか、そういう理由で飼うことによって

 

その犬種の性格や性質を理解せずに飼うことにより、

 

結局手に負えず手放すことになってしまったりということが多くなります。

 

ペットショップはブリーダーと違い、様々な種類のわんちゃんを

 

扱っているので、流行や嗜好によって選びやすい場所となっています。

 

 

 

そしてペットショップに行く一番の理由ともいえるのではないでしょうか?

 

「ワンちゃんのことをよく知らない」から、

 

とりあえずペットショップに見に行こうというもの。

 

かわいいからワンちゃんを飼いたい

 

だけど何犬がいいかわからないからペットショップでかわいい子を選ぼう

 

そんな感じで気軽に飼える場所でもあります。

 

もちろん、ワンちゃんのことを知らなければ、

 

それを知るためにペットショップへ行き、

 

従業員さんに聞くというのは一番いいかもしれません。

 

従業員さんは常に何頭ものワンちゃんの相手をし、

 

犬種によっての性格の差、なりやすい病気、大きさ、

 

生活スタイルによっての適している犬種等熟知しています。

 

ワンちゃんを飼うにあたって、その子のことをよく勉強し、理解し、

 

そして初めて家族として迎え入れる。

 

その過程としてペットショップは情報にあふれていていい場所です。

 

 

 

そして「誰にも触れられていない小さい子」が好きなのも、

 

新しい物好きということと、

 

日本人は「小さい子」が好きということ。

 

最近の例を取ると、ティーカッププードルもそうです。

 

犬種的には、プードルは大きい順にスタンダード、ミディアム、トイの

 

3種類しか血統書では認められていませんが、

 

この3種類の大きさの区別は体高、体長での差で区別されるので(もちろん実際には他にわずかな差はあります)、

 

ミディアムプードル同士の間に生まれた子が小さければトイプードルに、

 

もしくはトイプードル同士の間に生まれた子が成長して

 

予想より大きくなればミディアムプードルにととてもあいまいなものです。

 

それを逆手に取り、より小さく生まれた子をティーカッププードル

 

勝手に名付け、「小さくてかわいい」と日本人はそれにつられて

 

購入します。でも本当は、人間で考えてみればわかると思いますが

 

ただの未熟児です。

 

より小さく生まれてしまった子はやはり免疫力も弱く、

 

体力もないので寿命は短い子が多いです。

 

こういうことを知らずにただ単に小さくてかわいいからと購入すると、

 

無知であるがために悲しい思いをたくさんしなくてはいけなくなります。

 

それともう一つ、ブリーダーさんから購入となると、

 

ほとんどの場合、生後3か月以降の引き渡しになると思います。

 

それは、犬の性質によるもので、生後3か月になる間に

 

母犬、兄弟犬とともに過ごすことで

 

犬同士の交流の仕方、犬の世界を学ぶというもの。

 

ペットショップで売られている犬たちは

 

みんな生後45日前後で仕入れられます。

 

なのでより小さい子を購入できるのですが、

 

そのかわり犬社会を知らない子たちが増え、

 

犬嫌いになるわんちゃんが多くなってしまうのです。

 

それを避けるために、最近のペットショップでは

 

数頭ずつ一緒に展示しているところも増えました。

 

それでもやはり、母犬はいないので

 

はやくに離されたワンちゃんたちはさみしいだろうなと思います。

 

 

 

こういう日本人の性質から、ペットショップでの購入が普通になり、

 

需要が増え続けているとわたしは思います。

 

もう少し、ワンちゃんという存在を大きなものとしてとらえていけることができたら

 

ペットショップも減っていくのではないでしょうか。

 

 

長くなってしまいましたが、この辺で終わりたいと思います。

 

これはわたしが考えるペットショップのありかたであり、

 

一意見です。

 

もちろんワンちゃんを飼う方みなさんが

 

そういう気軽な気持ちで飼うわけではないと思っています。

 

ただ、捨て犬が増え、保健所での犬の殺処分が増え続ける今、

 

クリスマスや誕生日にワンちゃんをと考えるとき、

 

ほんの少しの勉強と家族が一人増えるということの覚悟を

 

今一度家族全員で話し合ってほしいと思います。

 

ここまでご覧いただき、有難うございます!

 

不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら謝罪いたします。

 

ではまた!