あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

実家の愛犬の死

こんにちは!あんこです。

 

今回は、先日亡くなった愛犬について綴っていこうと思います。

 

 

旦那の実家には、3匹犬がいました。

 

ビーグルの15歳女の子

雑種の11歳女の子

ダックスの4歳女の子

 

ビーグルはペットショップで飼った子、

 

あと2匹は捨てられていた子です。

 

去年、ビーグルちゃんが心臓病が悪化し、クリスマスを迎えられるかどうか・・・

 

と獣医さんに言われていました。

 

本当にその時期は苦しそうにしていて、薬を飲んでも

 

そんなに効いていない様子。

 

息も上がっていて、お尻にも悪性と思われる腫瘍が。

 

「もう歳も歳だし、そろそろかもね。」

 

といいながらも、何とか持ち直し、そんなにいい状態ではないですが、

 

薬も効いて、お正月を迎えられ、今も食欲旺盛に元気です。

 

 

ですが2週間前、それは突然でした。

 

ビーグルちゃんではなく、雑種ちゃんの方が、

 

散歩中突然足を止めたり(今まで一度も飼い主の後ろにいることはなく、前に前にと

ぐんぐん引っ張っていくような子でした)

 

ペロペロと土や地面をなめる仕草。

 

何だろうねと両親で話していたそうです。

 

そんな折、散歩に行こうと準備をしていると

 

雑種ちゃんが突然転倒、そのまま起き上がれず痙攣、失禁しました。

 

 

何かがおかしいと両親は急いで病院へ。

 

すると、ある病気が発覚。

 

「AIHA(自己免疫性溶血性貧血)」と診断されました。

 

発症原因は不明、3歳以上の子が発症することが多く、高齢だからという理由で

 

発症することはないそう。

 

自分の抗体が、自分自身を何らかの原因で攻撃、破壊してしまう病気です。

 

このAIHAは、自分の赤血球を破壊してしまうもの。

 

症状としては、動悸、疲れやすい、息切れ、散歩に行きたがらない、黄疸など。

 

赤血球の破壊が軽度で、徐々に進行する場合、ほとんど症状は現れないそう。

 

治療薬としてはステロイド剤。

 

その日、薬を処方されて帰ってきた雑種ちゃん。

 

 

その後は、とくに何もなく、薬は飲んでいますが普段通り元気だったようです。

 

ですが、なくなる1週間前、また突然倒れてしまいます。

 

慌てて病院へ連れていきました。

 

どうやらステロイド剤が合わなかった様子。

 

また別のステロイド薬を処方してもらい、帰宅。

 

でも、その日から極度の貧血により、起き上がることはできませんでした。

 

食欲はあったので、食べやすいものと牛乳を与えていました。

 

薬も飲ませましたが、何回か吐いてしまい、

 

結局2回ほどしか飲んでくれなかったそうです。

 

 

 

そして3回目の病院へ。

 

この時雑種ちゃんはもう寝たきりで、ご飯を食べなくなり、

 

牛乳はなんとか飲めて、首を起こすことくらいの

 

力しか残っていませんでした。

 

先生が一言、「あと4~5日が山場だな」

 

そう聞いた両親が、私たちに連絡してくれ、その日は夜遅かったので

 

次の日に私は娘ちゃんと、旦那さんは仕事終わりに顔を見に行こうと

 

話していました。

 

 

わたしも旦那さんと付き合っているころからよく知っている子で、

 

初めて会った時も人見知りなわんちゃんなのにわたしには吠えもせず、

 

「めずらしいな」というほどすぐなついてくれ、

 

実家にお邪魔するたびによく遊んでいました。

 

本当に元気な子で、いたずら好きで、よく両親を悩ましていましたが、

 

それ以上にかわいい子でした。

 

 

ビーグルちゃんの件があってから、「この子はどうやって死ぬのかね」

 

「ガンとか病気とかならなそうだよね!」

 

「そのままぽっくり逝ってしまうんじゃない?」という会話をしていたところでした。

 

 

そんな子が、あと数日と聞いて、信じられない自分がいて。

 

でもとにかく、顔を見せなければと

 

寝たままでも摂取できそうなカロリーの高い飲み物を持って

 

会いに行きました。

 

 

 

実家につくと、窓際に横になっている雑種ちゃんの姿が。

 

小刻みに震えていて、焦点が合わず、

 

耳の裏や口の中をみると真っ白で、ものすごい貧血状態なのが

 

わかりました。

 

近づいて声をかけると、わかってくれたようですこし嬉しそう。

 

娘ちゃんもなでなでしてくれ、すこし動いて反応してくれました。

 

牛乳をあげると、首も満足に上げることができず、

 

飲みたい気持ちはあるものの、舌を出すので精一杯、

 

スプーンで運んであげるとペロペロなめ、すぐ疲れて

 

息切れし、休憩、またペロペロなめる・・・

 

といった様子。

 

 

牛乳を飲んでからは、すこし首をあげて嬉しそうに周りを見渡し、

 

わたしとも目が合って、頑張るんだよと会話していました。

 

夕方までいた後、ご飯の支度もあるため帰宅。

 

帰ってすぐに旦那さんに連絡して、

 

さっきの様子を話していました。

 

 

 

それから2時間後のことです。

 

ご飯を食べ終わってお風呂の支度をしていた時、

 

電話が鳴りました。

 

相手は旦那さんのお母さん。

 

嫌な予感がしました。

 

「今、死んじゃった」

 

驚きを隠せませんでした。

 

すぐ向かうと返事をして、何とか電話を切り、

 

旦那さんと連絡が取れないようだったのでわたしからも連絡。

 

準備をして出ようとしたら、旦那さんから着信。

 

「死んじゃった」と一言いうと、

 

「わかった」と返事。

 

実家に電話するといい、電話を切りました。

 

それから急いで家を出て、実家へ。

 

動かなくなった雑種ちゃんをみて、

 

本当に死んでしまったんだと思いました。

 

毛艶もよく、まだ温かい。

 

生きているようだけど、動かない。

 

なんでこんなに急に。

 

あんなに元気だったのに。

 

あと数日と言われた次の日にまさか逝ってしまうなんて

 

もっと早く気付いていたら

 

そしたら薬が効いていたかもしれない

 

悔しかった

 

予想もしていなかった死に、

 

家族全員、親戚中が驚き、悔やまれ、困惑しました。

 

 

 

旦那さんは、雑種ちゃんを拾ってきた張本人でした。

 

お世話はそんなにしていなかったようですが、

 

一番懐いていました。

 

あと数日と宣告されてから、一度も顔を見れなかった。

 

こんなことなら、連絡をくれたその日の夜、遅くても

 

見に行くべきだったと、一番後悔していました。

 

 

ほどなくして、仕事を切り上げてきた旦那さんと

 

連絡を受けた親戚がやってきました。

 

まだ温かい雑種ちゃんの体を触っては、それぞれ

 

言葉をかけていました。

 

 

でも一番辛いのは両親です。

 

この11年間、雨の日も風の日も、朝早くから散歩に行き、

 

いたずらに悩まされ、

 

寒い季節は毛布を掛け、それがはがれると夜中でも

 

布団をかけなおしてくれと吠え、

 

暑い季節は昼間の留守の時間もクーラーをかけ、

 

来客があると吠える、近所の犬には吠え掛かる、

 

一番手のかかる子でした。

 

そんな子がいなくなって、これからどうしていいものか。

 

そう言っていました。

 

 

 

二匹のわんちゃんたちも、わかっているのかいないのか、

 

ずっと吠えたり、ぐるぐる走り回ったりしていました。

 

 

この病気は、よくならない病気ではありません。

 

ただ、発見が遅れてしまうと、もしかしたら、

 

今回の雑種ちゃんのようになってしまうのかもしれません。

 

発症原因も多くは不明の為、

 

3歳以上の成犬が突然発症することがあるのです。

 

どうか、何もできずに終わってしまわないように、

 

少しの変化も見逃さないように、

 

毎日気にしてあげてください。

 

 

今回は、本当に突然のことでした。

 

上記にもある通り、軽度の状態での進行ですと、

 

早期発見は難しいようです。

 

それでも、最後まで生きようと一生懸命牛乳を飲んでいた

 

雑種ちゃん。

 

娘ちゃんにも優しくしてくれた雑種ちゃん。

 

絶対、絶対忘れない。

 

今まで、ありがとう。

 

お疲れさま。

 

もう、苦しまなくていいからね。

 

また、生まれ変わって会いに来てね。

 

待ってるからね。

 

たくさんたくさん、ありがとうね。