あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

日本のブリーダー〜続き〜

こんにちは!あんこです。

 
前回に引き続き、お話しさせていただきます。
 
その前に注意喚起を!
 
ここから先、不愉快な思い、
嫌な思いをされる方がいるかもしれません。
その恐れがある方はバックでお願い致します。
 
 
そしてこのお話は、わたしの実体験、
 
実際に聞いたお話、自分の思ったことを前提に書いております
 
もちろん全てのブリーダーさんに言えることでは無く、
 
ごく一部、ですが少なくはない事例です。
 
それをご理解の上ご覧ください。
 
 
ご理解いただいた上で前回の「日本のブリーダー」
 
をまだご覧になっていない方は、
 
そちらを見てからの閲覧をお勧めします。
 
お話が続いていますので理解されやすいかと思います。
 
 
 
 

 

 
 
 
そんなブリーダーさんの子たちはというと、
 
もちろんしつけはできていませんが、学校にいる間くらいはと、
 
生徒みんなで吠えたら叱り、
 
いつも狭いところに居るからとドッグランで思いっきり遊ばせ、
 
いつも安いドッグフードだからと茹でた豚肉、鶏肉を
 
みんなに平等にあげたりしていました。
 
あんな扱いなのにと言うべきか、
 
だからと言うべきか、
 
ワンちゃんはみんないい子で、臆病な子はいますが、
 
決して人を噛んだり、唸ったりせず、
 
人懐こくて可愛い子ばっかりでした。
 
 
そして、わたしの学年が進むにつれて、
 
色んなことを知るようになりました。
 
前回のブログで、無法地帯だと言ったと思います。
 
本当にその通りで、よく違う犬種同士で子犬ができたりしていました。
 
当時、ミックス犬ブームが来ていた頃なので
 
ブリーダーさんとしてはそれでも売買できるからいいと思っていたみたいですが、
 
やはり可愛い子もいればそうでない子も、
 
良い子もいればそうでない子も。
 
子犬が産まれて、乳ばなれをし、いざ売りに出すと
(ブリーダーさんは個人売買の他、市場と言うところに犬を何頭か売りに出し、そこでセリのような事をしてペットショップなどに売買します)
 
やはり売れ残ってしまう子も居るんです。
 
それは仕方のないこと。
 
そういう場合は他に貰い手を探すか、
 
最終的には自分で飼うのが普通だと思います。
 
でも、そのブリーダーさんは最終的には
 
繁殖に使えない(いろいろな面で)犬は捨ててしまうんです。
 
信じられないですよね。
 
それがブリーダーのやり方かと。
 
誇りを持ってやっているブリーダーに本当に失礼ではないか。
 
むしろ一番は何の罪もないわんちゃんが、
 
なぜそんな扱いを受けなくてはいけないのか。
 
 
憤りを感じました。
 
その事実を知った当初の先生方は言うまでも無く
 
ウチ(学校)で飼いますと引き取り、
 
今では学校犬ほとんどがそのブリーダーさんから来たワンちゃん、
 
もしくは一般家庭の方に捨てられたワンちゃんです。
 
みんな本当に良い子です。
 
もちろん、とても臆病で、特定の人にしか懐いていないので
 
生徒が触れない犬もいます。
 
それでも、犬好きの私たちからするとかわいいし、
 
こんな子が少なくなればと思うばかりです。
 
 
 
たまに、そのブリーダーさんから
 
この子は繁殖を引退だからと
 
学校犬にと連れてこられる子がいます。(まず、それもおかしいですがとりあえず置いといて)
 
その子を見ると、女の子の場合、顎がない、細い、歯がない
 
男の子は玉が1つない、被毛がないなど
 
他にも共通しているのが毛艶が悪い、先天性の病気を持っている等。
 
でも毛艶はまぁあの環境ですから、どの子もそうなんです。
 
みんなカラーリングしすぎて痛んだ毛みたいにチリチリ。
 
かわいそうなことに。
 
 
それよりも、顎がない、歯がないということがどれだけひどいことか。
 
犬を子犬製造機とでも思っているのかと思ったことです。
 
なぜ顎や歯がないか。
 
顎(骨)や歯はカルシウムで出来ています。
 
人間も同じですが、出産するにあたって、
 
子犬は母体から栄養を貰うわけですが、
 
1番取らなきゃいけない栄養。
 
それはカルシウムです。
 
それをあんな環境下で、
 
たくさんの栄養をとるのは難しいでしょう。
 
しかも妊娠中は普段より多く取らなくては
 
全て子供にとられてしまう。
 
そう、その結果がこれなんです。
 
満足にカルシウムなど、栄養がとれず、
 
子犬にとられ、結果痩せて歯や顎の骨まで溶けて無くなってしまった。
 
そして産めなくなった犬はもういらない。
 
本来、出産は犬にとっても命がけなわけで、
 
理想としては、初めてのシーズン(繁殖期のことです)は繁殖せず、
 
その次から繁殖開始、
 
出産が終わった次のシーズンはお休みというサイクルでやっていくのが
 
1番母犬にストレスをかけにくく、
 
かつ健康にブリーディングできるやり方です。
 
犬は年に2回シーズンが来るので、計算的には年に一回の出産になります。
 
ですがお金稼ぎの為とブリーディングしている人は
 
関係無く毎シーズンごとに繁殖させているのがほとんどです。
 
要は使い捨てなんですね。
 
使えなくなったらその子供でまた繁殖させれば良いと思っている。
 
 
 
そしてこれはあくまで想像ですが、
 
親と子や同じ親の子同士、
 
要は近親繁殖もしている可能性もあります。
 
学校に連れてこられた子で、
 
玉がない子も居たといいましたが、
 
これだけが原因ではないはずですが、
 
少なくとも近親によっての奇形児の可能性
 
があるのではないかとわたしは思いました。
 
ブリーダーをやっているなかで一番やってはいけないことです
 
いくら良い犬(ここではドッグショーに出れるようなよりその犬種らしい犬のことを指します)でも、
 
その血を絶やさないためと近親繁殖をすると、
 
奇形児が生まれたり、短命な子が生まれたり、
 
先天性の病気を持っていたりするので避けなくてはならないことです。
 
もちろん想像でしかないので責めようがありませんが、
 
そういう可能性もあるということを知っておいてほしいです。
 
 
 
今まであるブリーダーさんのことを綴ってきましたが、
 
これだけブリーディング環境が悪ければ、
 
そのわんちゃんをわざわざ飼う人なんていないだろうと思うと思います。
 
でもそれは違うんです。
 
前にブリーダーさんは個人売買、
 
ペットショップへ売買が主と言いましたが、そこに落とし穴が。
 
個人売買はまだ良いとして(ちゃんとしているブリーダーさんでしたら、お客様にワンちゃんの生活している場所やお母さん、お父さんはどの子かという事も見せて教えてくれます。)、
 
問題はペットショップです。
 
ですがちょっと長くなってしまったので今回はこの辺で。
 
次回はペットショップへの売買の仕組みなど
 
詳しく話せたらなぁと思います。
 
 
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
 
誤字、脱字、駄文等あると思いますが、ご容赦ください。
 
長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
 
気分を害された方がいらっしゃいましたら謝罪いたします。
 
ただ、この現状を知っていただきたく、お話しさせていただきました。
 
もちろんごく一部の話ですので、他にもたくさん良いブリーダーさんがいるのはご理解ください。
 
ではまた!