あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

ドイツの動物保護施設

こんにちは!あんこです。

 
今回はわたしが実際に行った
 
ドイツにある動物保護施設について
 
綴っていこうと思います。

 

 
日本では、捨てられた犬、猫は
 
保健所に行き、一定の期間保護したあと、
 
飼い主や里親が見つからない場合、
 
殺処分されます。
 
最近は年々その数は減ってきているとされていますが、
 
身勝手な飼い主によって
 
捨てられる犬たちはあとを絶たないのです。
 
 
これは、前にお話ししたペットショップという
 
犬たちが容易く購入できる環境にあるのも1つの原因ですが、
 
保健所という施設の仕組みにも問題があると思います。
 
 
保健所の仕組みは地域によって様々ですが、
 
なんといっても持ち込みやすい環境にあることが問題だと思います。
 
なんと犬、猫を持ち込むときに、身元の確認が無いところがあるのです。
 
これは言い方は悪いですが、身元が割れないのであれば
 
捨て放題と言えるでしょう。
 

 

 
ドイツでは、保健所という施設はなく、
 
捨てられた犬、猫に限らず小動物や爬虫類など
 
動物全てを保護する
 
保護施設というものがあります。
 
これは殺処分処理は全くなく、
 
次に新しく飼い主が見つかるまでの間、
 
暮らす仮住まいのようなものです。
 
施設は税金とボランティアで成り立っています。
 
 
ワンちゃんなどペットを捨てる場合、
 
この施設に連れて行き、
 
飼い主の身元確認をされます。
 
そしてそれをデータ化、全国で共有し、
 
次にペットを飼うことを禁止、または
 
一定期間飼うことが許されません。
 
そして連れられてきたワンちゃんたちは、
 
施設に入れられます。
 
わたしが見てきた施設では、ワンちゃんは1頭ずつ
 
十分なスペースの部屋に入れられていました。
 
 
猫はアスレチックなども置かれた大きな部屋に一緒に暮らしています。
 
その他のペットも、お家で飼われているような整った環境で暮らしていました。
 
そしてご飯や掃除は施設の職員が何人かで分担していました。
 
 
ですが、ワンちゃんは散歩をしなくてはいけません。
 
何十頭といるワンちゃんの散歩は、
 
1頭につき朝と夕の2回したとしたら
 
職員の人数じゃ到底間に合わず、散歩だけで1日が終わってしまいます。
 
 
ここでボランティアさんの出番です。
 
ボランティアさんは、会員登録が必要ですが、
 
登録すれば誰でもできます。
 
内容としてはワンちゃんの散歩などです。
 
 
朝と夕方の2回、施設に来て1頭ずつ順番に散歩してくれます。
 
ボランティアさんの中には、学生さんなど若い子も多く、
 
家で飼えないからこの施設で
 
ワンちゃんたちと触れ合いたいと登録する子が多いみたいでした。
 

 

そして里親制度ですが、
 
こちらも審査は厳しいです。
 
まず、里親になりたい子を決めるのですが、
 
決められた回数以上施設に触れ合いに来ないといけません。
 
そしてワンちゃんもその里親さんに懐き、
 
里親さんのデータを照らしあわせ、
 
家族構成、収入、十分な大きさの家かなど
 
全てをクリアして初めて里親として認められるのです。
 
これでひとまずは合格です。
 
そして連れて帰る日を決め、ついに家族となるわけですが、
 
まだ終わっていません。
 
連れて帰ってから1週間後、1ヶ月後、
 
ある期間ごとに施設職員が抜き打ちで
 
自宅へ赴き、環境は良く保たれているか、
 
虐待など受けていないか等調べにきます。
 
 
もしこの時になにかあった場合、
 
即里親の権利は失われ、すぐにワンちゃんたちは施設へ連れ戻されます。
 
 
これも全ては一度傷ついたペットが
 
再び傷つくことの無いのよう、配慮された
 
仕組みです。
 
そんな厳しい試験を全て合格し、
 
そこで晴れて里親となれるのです。
 
 
 
こんなにしっかりしている施設、
 
日本で導入するのは今は難しいかもしれません。
 
ですが、いつかそんな未来がくると信じて、
 
今は目の前のワンちゃんを、猫ちゃんを、
 
1匹でも多く救ってあげたい。
 
だからこそ、ペットを飼う時は
 
ちゃんと責任を持ってよく話し合って決めてください。
 
いつか日本が動物に優しい国になりますように。
 
 
 
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
 
長文失礼しました。
 
ではまた!