あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

わんちゃんの毛色(カラー)について

こんにちは!あんこです。

 

娘ちゃんの風邪も落ち着いてきてほっとしているわけですが、

 

旦那さんにうつったようで辛そうです^^;

 

わたしもうつらないように風邪予防をしっかりしなければ!

 

子供の風邪はうつると厄介なんですよね;

 

一度うつされて痛感しました^^;

 

 

さて、今日はわんちゃんの毛色(カラー)について綴っていきたいと思います。

 

 

わんちゃんはたくさんのカラーの種類があり、

 

同じカラーでも犬種によって呼び方が変わるなどとても種類豊富なのですが、

 

カラーにも血液型と同じく優劣や特徴などがあり、

 

ブリーディングするにあたってもカラーによって危険な遺伝子など

 

違いがあります。

 

遺伝子の話となるとちょっと難しいお話になるので、

 

今回はわかりやすいところだけを綴っていきたいと思います。

 

 

カラーには優劣があり、わかりやすく言うと

 

濃い色の方が優性のことが多いです。

 

例えばラブラドール・レトリーバーでいうと、

 

父がブラック、母がイエローの子の赤ちゃんが生まれるとします。

 

そうすると子供はブラックの赤ちゃんが多く、イエローの方が少ない割合になります。

 

これはブラックが優性、イエローが劣勢なためです。

 

ですが、かならずブラックかイエローだけしか生まれないわけではなく、

 

父の親や母の親、またその親など1度でも

 

チョコの遺伝子を持つ子がいた場合、

 

全色生まれる可能性があります。

 

これは、人の血液型で考えると説明しやすいと思います。

 

 

A,B,O型で考えてみましょう。

 

A,B型は優性で、O型は劣勢です。

 

そして、血液型の種類は親の遺伝をどう受け継ぐかによるのですが、

 

A型、B型にはそれぞれ二種類の人がいます。

 

AO型、AA型、BO型、BB型です。

 

これは、O型が劣勢なため、AO型でもA型になるのですが、

 

O型はOO型しかありえません。

 

これを頭に入れて考えてみると、

 

父がAO型、母がBO型の場合、

 

子供の血液型の可能性は(子は、親から遺伝子を1つずつ受け継ぎます)

 

AB、AO、BO、OOの4種類になります。

 

 

カラーの優劣でいうとブラック>イエロー>チョコ

 

になるわけですが、親が例えブラックだとしても、

 

劣勢のチョコ遺伝子を持っていた場合、

 

チョコが生まれる可能性があるということになります。

 

こんな感じで理解できたでしょうか?

 

これをもっと詳しいレベルでブリーダーさんは研究し、

 

考え、ブリーディングしていきます。

 

 

 

そして、カラーによって遺伝的に問題がある子が生まれることもあります。

 

例えば先ほどのラブちゃんでいうと、

 

イエローですが、まれに色素が薄い子が生まれます。

 

鼻やアイラインなど、本来黒い部分が色素が出ない場合があります。

 

この場合、健康面では特別なにかあるわけではないですが、

 

性格として落ち着きのない子トリマーの間ではチャカチャカしてると言います)

 

ものすごく楽天的な子が多いです。

 

こういう子の場合、やはりしつけは他の子よりしにくいようです

 

楽天的な子は叱られても堪えないので^^;

 

トレーナーさんのしつけが必要な場合もあるようです。

 

 

もちろんドッグショーでも色素が薄い子は減点対象なので、

 

ショーを見ていると鼻もアイラインもしっかり黒い子ばかりです。

 

 

 

他にもチョコでいうと、

 

チョコやブラウンの子は100%色素は薄い子です。

 

鼻やアイラインは茶色です。

 

そして、皮膚が弱い子が多い気がします。

 

フケが出ていたり、皮膚病になっている子をよく見かけます。

 

 

 

 

あとは、基本的にブルー系、シルバー系のカラーは

 

遺伝的に弱い子だと思ってください。

 

種類としてもとても珍しく、よく高値で売られていることが多いカラーですが、

 

劣勢だから出ることは珍しいと考えればおのずと答えは出てきます。

 

花でも青という色の花はとても珍しい色ですよね。

 

いろいろな品種改良をされているバラでさえも青いバラ

 

作れないと言われるほど青は、この世では珍しい色なのです。

 

ブルー系の子はやはり皮膚の弱い子、色素が薄い、チャカチャカ、

 

被毛が十分に生えないなどいろいろあります。

 

寿命も短い子が多いです。

 

もちろんドッグショーでもブルーやシルバー系は認められている犬種は

 

少ないです。

 

 

 

そんな中、とくに注意してほしいのが

 

チワワやダックスに見かける「ダップル」というカラーです。

 

稀にでるカラーで、ブラックタンやチョコタンなど、

 

ブラックやチョコという濃い色に反応し、そこが

 

青やシルバーなどの色にまだらに変わるカラーのことを

 

ダップルと言います。

 

 

このカラーも珍しく、高値で売られていますが、

 

このカラーが特別危険なのは交配の時です。

 

ダップルは劣勢なため、どの子でも持っている可能性はありますが、

 

そのダップル遺伝子が二人の親に持っていてなおかつ

 

突然変異などいろんな偶然が重なるとダップルとして子供が生まれてきます。

 

このダップルは、非常に珍しいのですが、遺伝的にも問題があることが多く、

 

ジャパンケンネル(血統書を発行している組織のことです。ドッグショーもジャパンケンネルが開催しています)では、

 

ダップルの交配は禁止しています。

 

ダップルが片方の親にいることが禁止なので(もう片方の親もダップル遺伝子を持っている可能性がある為)

 

ダップル同士の交配なんてもってのほかです。

 

なぜダメかというと、奇形児などが生まれる可能性が高いからです。

 

 

よく、ブリーダーさんではなく、

 

個人で交配している飼い主さんがいますが、

 

交配するにあたって、このダップルだけは危険なことを

 

頭の片隅に入れておいていただきたいと思います。

 

わたしの働いていたお店でもダップルを検討しているお客様がいる場合、

 

そういう事情で交配はできません、

 

去勢、避妊すること前提で

 

お話をしていました。

 

もしご検討中の方がいらっしゃいましたら、

 

そのこと前提で検討のほどをよろしくお願いします。

 

せっかくできた赤ちゃんが、奇形児だったりしたらかわいそうですからね。

 

 

人と違い、犬は法律的に権利がないため、

 

いろんな配慮にまだまだかけています。

 

なおかつ、純血種の弱遺伝子が多くいるとこの先

 

純血種が途絶える原因にもなりますので、ジャパンケンネルでもこれは

 

認めていないのです。

 

 

人として考えるとそれは人権侵害ですが、

 

これは犬種を守るために仕方のないこと、

 

ご了承ください。

 

 

 

長くなってしまいましたが、こんなところでしょうか。

 

わんちゃんを飼うときは、カラーも気にして、

 

よく調べてから検討してみてくださいね!

 

ただ、カラーにかかわらずどの子も十人十色なことをお忘れなく!

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます!

 

今回お話ししたことは、すべてのわんちゃんに言えることではなく、

 

あくまで可能性の問題です。

 

ただ、そういうこともあるということを頭の片隅に入れていただけると

 

それだけでもいろいろ見えてくるものはあると思うので

 

今回お話ししました。

 

気を悪くされた方がいましたら謝罪いたしますm(__)m

 

ではまた!