そろそろサマーカットをするころですね
こんにちは!あんこです。
最近はだいぶ春の陽気ですね^^
この間は夏日のように暑くて、おでかけしたら娘ちゃんが
日焼けしてしまいました^^;
そろそろ日焼け止めが活躍しそうです。
さて、暖かくなってきて早い方はそろそろ
わんちゃんのサマーカットをされる頃だと思います。
やはり夏は日本もだんだんと気温が上がって暑くなってきており、
犬種によっては暑さに弱い子もいるので、
色々な対策が必要です。
とくにわんちゃんは、汗をかかず、体温の調整は口でしかできないので
わたしたち飼い主が気遣ってあげないと熱中症になってしまいます。
ただ、暑いからと言ってわんちゃんの被毛をむやみやたらに
カットするのは、よくないということを頭入れていただきたく、
今回綴っていきたいと思います。
トリミングのことや被毛のことは、過去記事で詳しく説明しているので
気になる方はどうぞ↓↓
ankono-kimamani.hatenablog.com
ankono-kimamani.hatenablog.com
さて、サマーカットというと皆さんは、どのような感じを思い浮かべますか??
バリカンで全身を短くカットした、そう、羊の毛刈りのような感じでしょうか?
ですがそれは、犬種によってはよくない事をみなさんは知っていますか??
と、その前に一つ。
サマーカットもそうですが、換毛期の時期にも、抜け毛がすごいからと
短くカットをご希望されるお客様がいらっしゃいます。
前の記事でご紹介した通り、シャンプーは抜け毛が多い時期には
積極的にしてもらった方がいいと言いましたが、
カットをしたからと言って、抜け毛の量が減るわけではないことを
お伝えしておきたいです。
よく、飼い主さんが「毛がよく抜けるから、短くカットしてほしいんだけど・・・」
と言って換毛期の時期にご来店されます。
もちろん、シャンプーは行えば抜けきらず溜まっていた被毛が取れ、
皮膚もきれいになりいいことばかりですが、
カットをして短くしたからと言って、抜け毛の量が減るかと言ったらそうではないです。
ただ、カットした分抜け毛の「毛の長さ」が短くなるだけで、
量が減ったなと思っている場合は、それはシャンプーのおかげです。
ですので、間違った認識で本当は被毛を長く保ちたいけど仕方なく
カットしていた飼い主さんなどは無理に切らなくてもいいということを覚えておいてください^^
そしてサマーカットですが、こちらは被毛が長いと熱がこもって暑くなるし、
うっとうしいだろうという考えだと思います。
確かに、多少カットしてあげれば熱のこもり方も変わってくるでしょうし、
「見た目」はうっとうしくなくなるでしょう。
そう、「うっとうしい」という思いは、飼い主さん目線でしかないんです。
もちろん、目周りの毛が伸びきっていて、視界に入ってうっとうしいというのはわかります。
ですが、わんちゃんには体の被毛が長いからうっとうしいというのは、
実際気にしていないことが多いです。
ただ、日々のブラッシングの軽減や、お手入れの短縮に被毛を短くされるのは、
もちろんわんちゃんへのストレスの配慮もあり、とてもいいことだと思います。
先に言った通り、わんちゃんの自力の体温調節は口でしかできません。
暑かったら口で息をして熱を発散するしか、手段はないのです。
その他に、お腹は内臓がすぐ近くにあり、皮膚も薄いところなので
お腹周りをバリカンで刈ってあげると、冷たい床やステンレス板に
伏せたときに体温を奪ってくれるのでいいかもしれません。
被毛の役割というのは、
犬種によって若干質や量は違いますが、
外部からの刺激を守る役割をしています。
例でいうと、紫外線、虫、雨、外敵からの攻撃などです。
その被毛を、例えば皮膚が見えるほどにカットしてしまった場合、
十分な役割を果たすことができません。
虫もつきやすくなり、回虫やフィラリア、ノミの餌食になります。
紫外線も直接肌に当たるので、日焼けはもちろん、
メラノーマという皮膚がんになる可能性も高くなります。
雨もはじけないので体温が奪われ、
万が一犬同士がけんかをした場合、大けがを負う可能性も出てきます。
もちろん、被毛を短くカットすることは夏の暑い日にとっては多少いいと思います。
ただ、サマーカットも限度が過ぎると、わんちゃん自身に危険が及ぶ
ということを知っておいてください。
被毛は熱を籠りもしますが、日差しを跳ね返してこもりにくくする役割も果たしています。
わんちゃんも人間も、死因ナンバー1はどちらもガンです。
どうか、がんのリスクを下げる意味でも、わんちゃんが快適な日々を送れるという意味でも、
もう一度、自分のわんちゃんのサマーカットは短すぎないか、
見直してあげてください。
カットのことでよくわからなければ、トリマーさんにご相談されてもいいと思います。
わからないことはなんでも、トリマーさんに聞いてみてくださいね^^
ではまた!