あんこの自由気ままにブログ

元トリマーでただいま育児真っ最中なあんこが自由気ままに綴っていきます。

マズルの長さ①~短頭種~

こんにちは!あんこです。

 
先日の記事「熱中症対策は万全に!!」
に少しマズルの事についてお話ししました。
 
今回はそのマズルについて綴っていこうと思います。

 

マズルの長さは、犬の顔を横から見たときに
 
頭蓋の長さとマズルの長さがどういう比率であるかによって種類が分かれます。
 
今回は頭蓋の長さより、マズルの長さが短い短頭種についてです。
 
 
 
短頭種の主な犬種は
 
シーズー、パグ、狆、ペキニーズブルドッグ、チャウチャウなどです。
 
犬種を見て分かる通り、鼻がペシャッと潰れたような子の事です。
 
短頭種はなぜ作られたのかと言いますと、
 
狩りの時に鼻が邪魔にならないようにですとか、
 
闘犬目的で作られた犬種は、急所である鼻に噛み付かれにくくするため、
 
相手に噛み付くとき、嚙みつきやすくするため、
 
他には空想上の動物、獅子に似せて作られた結果鼻が短くなった
 
など、犬種により理由は様々です。
 
 
その特徴的な鼻ですが、
 
外見の可愛さと引き換えにデメリットも多い種類です。
 
 
 
まず、鼻の周り、主に目元に皺があります。
 
この皺の間は毎日ガーゼなどで拭き、
 
お手入れしてあげないと蒸れて汚れ、
 
やがてジュクジュクになって悪臭を放ってしまいます。
 
特に夏場は蒸れやすいので注意が必要です。
 
 
 
同じく目元に皺がよる事により、
 
長毛種の子は目頭の被毛を頻繁にカットしてあげないと
 
被毛が目に入り、眼病や失明の恐れも出てきます。
 
もちろん単純に目元が隠れて見えにくくなるので、定期的なトリミングは必要です。
 
 
 
そして短頭種は夏が苦手です。
 
それは、マズルが他の犬種より短いので、体温調節が難しいのです。
 
犬は口で息をして、舌の血管温度を下げ、体温調節をします。
 
体には汗腺がないため、この方法でしか体温を下げることは出来ないのです。
 
よって口が小さいということは、それだけ体温を下げるのに時間がかかるということ。
 
なので短頭種を飼っている方は、この5月頃から熱中症対策をしてあげることをお勧めします。
 
 
 
これはわたしの経験上の話ですが、
 
短頭種の子は皮膚が敏感な子が多いです。
 
短毛、長毛関係なく、フケが出やすかったり、
 
皮脂が多くベトっとしていたり、
 
皮膚病になってしまったりと病院通いしてる子をよく見ます。
 
鼻を短くするために交配を続けた結果なのでしょうか。
 
こればっかりはわかりませんが、その可能性はないことはないかもしれませんね。
 
 
 
そしてこれも経験上ですが、頑固者が多いです。
 
一度嫌になったものはずっと嫌と言うような感じで、
 
トリミングに来ていただいた時も嫌なものは嫌!と大暴れする子も^^;
 
しつけには根気がいりそうです。
 
 
 
あとは余談になりますが、
 
もしお家でシャンプー等されるときは、
 
鼻に水を入れないように気をつけてください。
 
これは全犬種そうですが、鼻に水が入ると呼吸ができません。
 
とくに鼻の短い短頭種は入りやすいので、
 
顔周りはスポンジやタオルなどで優しく洗って流してあげるといいでしょう。
 
 
 
そしてイビキも凄いのが短頭種。笑
 
人間と同じくらい大きなイビキをかく子もいます。
 
やはり鼻が短いので空気の通り道が塞がってしまうみたい。
 
ある子は自分のイビキで飛び起きたりしていました^^笑
 
これはもう愛嬌ですが、小さい赤ちゃんがいるご家族などは、
 
少し工夫しないと赤ちゃんが起きてしまうかもですね^^;
 
 
 
短頭種のこと、少しでもお分かりいただけたでしょうか??
 
犬種を知るのももちろん、その子の特徴を知り、
 
弱点も知ることでより一層可愛さが増したり、
 
飼ってからの理想と現実の差も埋められたりするのではないかなと思っています。
 
 
決してこの犬種はやめたほうがいいと言うマイナスな意味ではなく、
 
こういう所もあるよ、
 
だから受け入れてねと言う意味で書かせていただきました。
 
 
 
神奈川県では、犬猫の殺処分が2年連続ゼロを達成しましたが、
 
まだ日本には46都道府県あります。
 
殺処分をなくすには、やはり飼い主様の知識と、責任力と、
 
理想と現実の差が少ないことがその第一歩だと思います。
 
そのためにも、ペットを飼うときは家族会議を。
 
そして勉強を。
 
そして子供が1人増えるという事の重さを知っていただきたいと思います。
 
 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
 
ではまた!